取付け工事の模様
まず一戸建ての取付け工事の模様からご覧ください。
一戸建ての取付け工事の模様
まず、水道メータの近くに取付けるため穴を掘って水道管を露出させます。
写真はコンクリートの場合です。
コンクリートの場合ははつります。
ここまででが一番大変な仕事で、仕事の半分です。
時間的にも一番多くかかる作業で、この作業をご覧頂ければ標準工事費55,000円も納得いただけると思います。
  露出させた水道管を切断し、ソリューヴの入側と出側を水道管につなぎます。
水道水をそのまま通すバイパス管も作ります。
本体との接続金具やバルブ類は指定材料で、ソリューヴと水道管の間隔も決まっていますのでどの業者でも均一な仕上がりです。
倒れないように、長さ150mm.のT字足と配管バンドで壁に固定します。
写真では鉄管で組上げていますが、通常は塩ビ管です。
IN側(通常右側)のバルブは逆支弁付バルブです。
7年に一度の水道メータ交換時に水を逆流させないために必要な部材です。
  通水し、各部の水漏れが無いことを確認後、水道管に保温材を巻きます。寒冷地ではヒータが必要です(追加料金)。
最初の通水時にお湯を出すと、ガス給湯器が詰まってしまうことがあるので、必ず水を出します。
また工事中水道管を切断しますが、工事業者から「水を止めます」といわれたら、トイレなど使わないようにしてください。
通水の最初の水がトイレに回り、ストレーナが詰まることがあります。
  本体に付属の保温箱を前後からかぶせます。
ここで長さ150mm.以上のT字足を使っていないと後ろの保温箱がセットできません。
保温箱は写真では白ですが、現在はグレーになっています。
通常はこの状態で、保温箱がはずれないように付属のマジックテープで止めます。
  植込みの中に取付けるような場合で、グレーの保温箱が気になるようならオプションでグリーンのカバーもあります。
3,000円です。
保温箱は樹脂製ですがやはり紫外線等で経年劣化しますので、保護のためにもカバーはあったほうがよいと思います。
メーカ販売終了になりました。
現在新しいカバーを開発中です。
 
この取付は、水が右から入って左から出る場合の取付です。これが標準です。
オレンジ色のボールバルブが2個とグレーのボールバルブがありますが、クレーのボールバルブは逆止弁付ボールバルブです。
7年に1回の水道メータ交換時に水が逆流するのを防ぎます。
通常は、ボールバルブの蝶ネジを全て縦にします。
近所の水道工事等で赤水のお知らせが来て、ソリューヴのフィルターを保護したい場合などは蝶ネジを全て横にしてバイパスを通します。
この時蝶ネジのボールバルブを使用していないと、本体にバルブの取っ手がぶつかり、ソリューヴに行く水を止められなくなります。
だから蝶ネジのボールバルブが標準部材になっています。
また、くるくる回すバルブだと、完全に閉まっているかどうかの確認が厄介ですし、完全に閉まらなくなることもあります。
マンションでの取付け工事の模様
マンションの場合、パイプスペース(水道メータやガスメータが入っている居室のドアの横の小部屋)の広さがさまざまですので、その場で設計して取り付けます。
取付けスペースがまあまあある場合
左の写真がマンションの取付例です。ちょっとわかりづらいですけど。
一番上の四角いものがガス給湯器でその下に入っている銀色の円筒形のものがソリューヴです。
このように一升瓶が入る空間があれば、ほぼ取付可能です。

でもマンションの場合で、PS(水道メータやガスメータが入っているパイプスペース)が狭い場合は下見の依頼をしてください(無料です)。
水の汚れの実態」をご覧いただいてわかりますように、マンションでこそソリューヴを使っていただきたいものです。
取り付けスペースが狭い場合
取り付け前の状態。
一見広そうに見えますが、バイパスを組むスペースがありません。
障害物が多くて空間が狭いのです。
水道メータをいったん外して、その先の直管を1本はずします。
ダブルレンチという方法で、関係のない管まで回らないようにします。
これをしないと壁の中の管まで回って、壁の中で水漏れが発生します。
写真で作業しているのは全国で一番たくさんソリューヴを取り付けている弊社指定工事店の担当者です。
逆止弁付きボールバルブをつけて本体をフレキ管で接続して完成です。
この写真のような取付け方はめったにありません。
ほとんどのパイプスペースで取付けできますという見本で掲載しています。
おまけ(給水管の中)
この写真は、ソリューヴをマンションのパイプスペースに取付ける際に取外した給水管の部品です。
口径20mmの管ですが、大部分錆びで塞がっています。
空いているのは5~6mm程度です。
決して特殊な例では有りません。
築10年程度のマンションではほとんどこんな状態です。
取付けができない例
取付がほぼできないマンション・アパートの例です。
このように、通路に水道メータがある場合は、ほぼ取り付けできません。
技術的にできないのではなく、大家さんが許可しません。
取付工事が終わったら、台所、洗面所、浴室のお湯と水が浄水されているかどうかオルトトリジン(塩素)試薬で確認します。
特一戸建てでにメータから離れた場所に設置した場合はこの確認が重要です。
重要注意事項

タンクレスのトイレを使用している場合は水が流れなくなる可能性があります。
一戸建てでは実際に取付けて実験しましたのでほぼ大丈夫だと思いますが、マンションではだめな可能性が高いようです。今まで2軒取付して両方ともだめでした。
もしタンクレストイレをお使いの場合で、取付後水が流れなかった場合は全て弊社負担で撤去いたします。
INAX製のタンクレストイレではマンションの低水圧世帯向けに加圧装置(?)を販売するようです。
これを使用すればマンションでもほぼ大丈夫だと思います。