アルカリイオン整水器
このページが本当のメインページです。長文ですが、ここを読めばあなたも浄水器の達人になれます。
すべて現場の実体験からの内容です。
アルカリイオン整水器
今まで2回ほどブームがありました。 健康にいい水ができる、アトピーが治る、糖尿が治ると言われて買った人も多いのではないでしょうか。
何を隠そう私のお客様のうち、300件程度はアルカリイオン整水器のお客様なのです。
アルカリイオン整水器で創られる水は、電位がマイナス150〜300ミリボルト(水道水はプラス100〜500ミリボルト)、phが8〜9.5のアルカリ 性(水道水は中性の7.0程度)、クラスター(水の分子構造の大きさのことですが、現在クラスター理論はクラスターの計測方法がないということで否定され ています))が小さい、体に吸収されやすいイオン化されたカルシウムを大量に含んでいる水です。
もちろん飲めば健康によいのは嘘ではありません。
 医学的にも臨床データがあり、国際的な学会もあるほどです。

でもこの水でアトピーや糖尿が治った人はほとんどいません。
なぜか、答えは簡単、1日2リットルの水を飲まない(飲めない)からです。
このアルカリイオン水で病気を治そうとすると、1日2〜5リットルの水を飲まなくてはいけません。
理想的には体重の10%と言われています。
そんなに飲めますか。 なにビールなら?私もそうです(^^ゞ
いくら薬効のある水でも飲まなければ効果が出ません。 お茶やコーヒーではダメなんです。 水です水なんです。
しかも汲み置きした水ではなく、アルカリイオン整水器で創ったばかりの水です。 時間がたつと急速に効果が下がります。
決してメーカや販売店が体に良いとかの嘘を言っているわけではなく、使い方が悪いのです。 あるいは使い切れないのです。

あ、ダメなメーカもあります。 アルカリイオン整水器がついていたので、phを計ってあげたら8程度しか出ない。
おかしいなと思って原水を調べたら、原水もph8。 全然アルカリになってないじゃない。
この原因は二つあります。
まず、新品でこの程度のphしか出ない場合、これは製品の性能が低すぎる。 こういうメーカもあります。 安物に多い。
次に、電解槽にカルシウムが付着して性能が出ない場合。 実はこれが一番多い。
アルカリイオン整水器は浄水カートリッジで水を浄水した後、+と−の電極の間に水を通します。
電極の間には隔膜(電解膜)と言うものがあります。
この時+イオンを持った成分(カルシウムやマグネシウム)が−電極側に引き寄せられます。
この水がアルカリイオン水(陰極水)となって出てきます。
逆に−イオンを持った成分(鉄など)が+電極側に引き寄せられます。
この水が酸性イオン水(陽極水)となって出てきます。酸性イオン水側には次亜塩素が発生します。これが殺菌力を持ちます。
−電極側に引き寄せられたカルシウムは電極や隔膜に付着します。
このカルシウムが溜まることにより徐々に電気分解能力が低下します。
これを防止するために逆電洗浄といって+の電極に−の電気を、−の電極に+の電気を流して付着したカルシウムを剥離させる機能が付いています。でもこの機能だけではカルシウムは落としきれません。
逆電洗浄機能が弱い機種は1年間で電気分解機能がかなり落ちてしまいます。
このカルシウムは切り替えコックにも付着します。この結果、塩素のないアルカリイオン水と水道水が混じり、アルカリイオン水から塩素反応が出たりします。
アルカリイオン水を毎日大量に飲んでいるのにアトピー等の症状が良くならないという方は、本体に付属の(なければ薬局で購入)ph(ペーハー)試薬で、一度調べてみた方が良いですよ。
濃い青(群青色というかやや紫が入ったような色)ならph9位ですからOKです。
緑っぽい場合や水色(空色)はほぼ中性なのでダメ。
逆に完全に紫になるようだとph10近いので、水が生臭くなります。 電解レベルを1段下げて使った方が良いですね。
旧オムコ、グランツ、コロナの製品のように塩酸による内部洗浄で、付着したカルシウムを洗い流せる機種なら私のような技術者に来てもらって薬液洗浄メンテナンスしてもらえば性能はある程度復活します。
それができない機種ならメーカに送ってメンテナンスしてもらうしかありません。 4〜5万円程度かかります。
薬液洗浄でも完全にはカルシウムを落としきれませんので、アルカリイオン整水器の寿命は10年程度です。
アルカリイオン整水器も卓上型なら前述の卓上型浄水器と同じ欠点(切替コックの問題)があります。
アルカリイオン整水器特有としては分岐栓の詰まりがあります。
アルカリイオン水のカルシウムは分岐栓にも付着するのでこの故障も良くあります。
分岐栓は消耗品だと思ってください。
もうひとつ特有の問題は、カートリッジを交換して、分岐栓も交換したのに、アルカリイオン水から塩素反応が出る場合があることです。
これは、アルカリイオン整水器内部の電解槽の隔膜に穴があいて、アルカリイオン水に酸性イオン水が混ざってしまうことによる現象です。電解槽の交換になります。これも4〜5万円程度かかります。

アルカリイオン水を作るのと同時に酸性イオン水もできますが、99%のお客様は捨て水になっています。
酸性イオン水には収斂(しゅうれん)作用といってものを引き締める効果があります。
だから顔を洗うと良いとか肌に良いとか言うわけです。 でもほとんど使われることはありません。 
最初だけです。
この酸性イオン水に塩素試薬を入れると塩素反応が出ます。 このことを悪用して浄水器業者が「今お使いのアルカリイオン整水器はもうだめですよ。 塩素反応が出ますから。 こちらの浄水器に買い換えてください。」といって買い換えを勧める悪質な業者もいます。
酸性イオン水の収斂作用とは逆にアルカリイオン水にはものを柔らかくする膨潤(ぼうじゅん)作用があります。
だから料理に使うと素材の味をよく引き出します。 浄水器には真似のできない分野です。 だから飲食店に多いんですね。
いずれにしてもアルカリイオン整水器を買う場合は、水の性質と使用法をよく理解してからでないと使いこなせずにただの浄水器になってしまいます。
また毎日2リットル以上の水を飲める方でないと、アルカリイオン整水器は使いこなせません。

システム販売や訪問販売で購入されたお客様はほとんど説明を受けていません。
テレビでも取り上げられた、「健康に良い水が作れる浄水器」というだけで買ってしまったお客様がほとんどです。
まあ私の知っている限りではアルカリイオン整水器を使いこなしているお客様は皆無です。
弊社のアルカリイオン整水器のお客様は300人程度いらっしゃいます。