浄水器の種類と評価 浄水器専門業者が色々な種類の浄水器をズバズバと評価しています。 長文ですが、ここを読めばあなたも浄水器の達人になれます。 蛇口先端付け浄水器 よくホームセンターで売っているク〇〇〇イのあれとか、ダ〇〇ンのレンタルの浄水器です。 本体の価格的には無料〜1万数千円。 フィルターが3〜6,000円程度。 本体価格は安いが、フィルターの持ちが悪い。 1日10リットル使って3ヶ月とか6ヶ月もつとか言ってますが。 実際、1日10リットルというのはどうでしょう。 塩素はビタミンを破壊するため、野菜を洗う、お米を研ぐといったところの料理水も浄水を使いたいものです。 そうすると、大体1日40リットルは使います。 この計算で行くと、3ヶ月とか6ヶ月とか言っている期間の1/4しかもたないことになります。 ということは1ヶ月〜せいぜい2ヶ月。 まともにフィルター交換すると年間30,000円前後かかります。 実際にお客様宅にこのタイプの浄水器がついていて水の検査(塩素反応)をすると、大部分は塩素反応が出ます。 フィルター(カートリッジ)をいつ交換したか聞くと、先月したばっかりという人から1年以上していないという人までいろいろいましたが、どのケースでも塩素反応の出る確率が高かったです。 なぜでしょう。 新品でも塩素を取りきれない? そういう機種もたくさんありました。 浄水性能に偽りあり? そうではありません。 おそらく水道水の塩素濃度が設計値より濃いのでしょう。 まあこのタイプの浄水器はプロとしてはおすすめできません。 水の出は少ないし接続部からの水漏れも多いし。 浄水器回りが汚れて雑菌が繁殖しやすいし。 浄水器を使ってるという気休めと思ってください。 水の出について付け加えると、6〜7リットル/分は欲しいところです。 インターネットで「浄水器」というキーワードで検索すると、相当数のヒットがありますが、ほとんどこの蛇口先端付けタイプです。 なぜだと思いますか。 取付工事が不要だからです。 だから誰でも販売できるのです。 素人でも。 商品を送れば済みますから。 水の事なんかよく知らなくても販売できるのです。 どんなに素晴らしい水を創る浄水器でも、フィルターの限界を過ぎたら無用の長物です。 卓上型浄水器 これは最も一般的な型で、ホームセンターで売っている数万円台のものから、システム販売や訪販で売っている400,000円台まで幅広い分野です。 形式的には、蛇口で分岐して浄水器本体から水が出てくる1WAY(ワンウェイ)タイプと、蛇口で分岐して本体に行ってまた蛇口に戻ってくるホースが2本ついた2WAY(ツーウェイ)タイプがあります。 使い勝手は2WAYの方が上です。 コックをひねってその蛇口から水が出てくるのと別の場所から水が出てくることを考えれば判ると思いますが。 コックをひねって蛇口にコップを用意して水が出てくるのを待っていたら、別のところから水が出てきたという経験を何度もして、そのたびに笑ってしまいます。 でもまあこれは慣れの問題ですね。 ではホームセンターで売っているものと訪販で売っているものと何が違うのでしょう。 言い換えれば、安いものと高いものとどう違うのでしょうと言うことになりますが。 浄水性能(フィルターのもち)は確かに訪販のものの方が上です。でもそれはフィルターの大きさの違いが大きいように思います。 浄水性能は大体の場合、フィルターの材質と構造と大きさで決まります。 浄水メカニズムの基本は「吸着」と「ろ過」です。塩素等は活性炭で吸着し、ゴミ等は微細な穴でろ過します。 微細な穴を持った素材が色々あります。 活性炭もそうですし、中空糸膜もそうです。 と言うことは、活性炭の量が多ければ多いほどよく塩素を吸着し、その寿命も長いと言うことになります。 訪販のものは大体が本体サイズが大きい。 これは基本の浄水は活性炭を使い、そのほかの付加価値のために色々な自然石やセラミックを入れているからです。 この付加価値部分で特別な健康に良い水が出来ることをアピールしています。 科学的根拠のないアピールです。 でも一般的にシステム販売や訪販の製品は高性能なものが多いことも事実です。でもやっぱり高すぎる。 卓上型で200,000円を超えたら間違いなくシステム販売や訪販の商品です。 別にシステム販売や訪販が悪いとは言いません。 それはそれで法にのっとったひとつの流通形態ですから。 ただ、この販売形態の場合、販売する人あるいは紹介者が水や浄水器のプロではなく、売ればあるいは紹介すれば利益になるため自分もよく知らないまま売っているケースが多い。 またこの利益還元のため価格が高いことも事実です。 自分の親戚知人に紹介し終えるともう販売先がなくなり、販売を止めてしまう。 後のメンテナンスもままならない。 買った人は困ってしまう。 こういうパターンが実に多い。 私のところにこのケースでのメンテナンス依頼が結構来ます。 このタイプを使っているお客様の最大の不満は邪魔。 次に、コックの切替が面倒、給水ホースが汚れて不潔。 そして意外にもお客様は直接口に出しては言いません(言いたくない?)が切替コックの汚れ。 この切替コックの汚れは雑菌が繁殖したものなんです。 どこの家に行っても100%黒い汚れがこびりついています。 これではせっかく浄水したきれいな水が雑菌の中を通ってくるようなものです。 蛇口先端付けも同じです。 それとたまに呼ばれて修理に行くのが、切替コックを取付けている蛇口(シングルレバータイプ)の断熱キャップの破損。 断熱キャップはほとんどがプラスチックで、そのプラスチックのネジに切替コックを付けます。 そうすると吐水口が4〜6cm位下がります。 そこに洗い物のなべなどがぶつかり断熱キャップが破損するわけです。 賃貸や転勤が多い人などで、どうしてもこのタイプしか付けられない場合は、アメリカ製のマルチピュアがおすすめです。 以前は料理の鉄人で一躍有名になったシーガルフォーをお薦めしていましたが、今はマルチピュアの方が性能は上です。 値段も10万円程度とそこそこで、コンパクトながら浄水性能は世界bPです。 これは井戸水でも使えます。 パンフレットには井戸水でも使えるとは書いてありませんが、浄水能力が井戸水でも使える能力を持っています。 最近話題になった「ヒ素」も大丈夫です。ただしこれはNSFの試験項目にありませんので、NSFでは試験していません。 カリフォルニアの別の試験所で試験してOKになっています。 井戸水でも使える浄水器というのは意外と少ない。 井戸水には何が入っているかわからない。 特に怖いのは農薬(殺虫剤)です。 井戸の周りに農地が有ったら要注意です。 農薬も除去できる浄水器を使ってください。それも第3者機関で試験した試験結果がきちんと出ているものです。 本来井戸水では使えない浄水器を使っているお客様をたくさん知っています。 それだけお客様の水や浄水器に対する知識が少ないということですね。 いや、販売側も似たりよったりか、知ってても売りつけてしまっているか。 知人から紹介されて購入する場合に最も多いケースです。 パンフレットにはちゃんと水道専用と書いてあるのに、知人から紹介されたものだからよく読まないで買ってしまうんでしょうね。 卓上型を使う場合はくれぐれも切替コック回りは清潔にしてくださいね。 それと絶対にお湯を通してはいけません。 我家もこれで1台ダメにしました。 よく、逆流洗浄機能がついているからフィルターを〇年間交換しなくてよいという浄水器もありますが、水の汚れ具合を見てください。 1年でこんなに汚れるのにどうして何年ももつといえるのか不思議です。 もし何年ももつとしたらこの汚れは一体どこへ行ってしまうのか。 逆洗洗浄で取れる程度の大きい汚れしか取ってないんじゃないかと思ってしまいます。 汚れが消滅するわけありませんから。 やはり1年に1回程度は交換した方が良いと思ってしまいます。 はっきり言います。フィルター交換のいらない浄水器は存在しません。 2WAYタイプの場合、フィルター交換しても浄水から塩素反応が出ることがあります。 これは、分岐洗内部に汚れが付着して、浄水器に行く原水と浄水器から帰ってくる浄水が分岐栓の中で混ざってしまう現象です。 分岐栓を交換すれば直ります。直らなければフィルターの性能が低いか不良品です。 フィルター交換を業者にやってもらっているのなら、交換後必ず塩素試薬で検査してもらってください。 塩素試薬を持っていない業者なんていないはずですから。 このことを悪用する業者もいます。 切替コックを完全に切り替えないで浄水を出し、塩素反応が出るからこの浄水器はだめです。 別の浄水器に買い換えてくださいというやり方です。 アンダーシンク型 最近は新築時に標準で設置されていることが多くなりました。 本体価格が60,000円〜200,000円。 フィルターが1年に1回交換で、12,000円〜25,000円程度。 私の回っているお客様でもフィルターは大体1年はもっているようです。 しかしよく話を聞いてみると、普通の水道の蛇口と浄水用の蛇口が別々になっているため、つい使わないことも多いということです。 それと冬はお湯の浄水を使いたいということも言っていました。 これは台所仕事をする人じゃないとわからない。 このタイプが出たときは、これが究極かと思ったものですが。 このタイプで、その浄水器だけで使える専用蛇口のものがありますが、浄水器との接続が専用ホースだと、浄水器だけ性能のよいものに変えようと思うと蛇口も交換になります。 引越しも不便です。 いずれにしても卓上型でも書きましたが、水の出る場所が2ヶ所で、料理している最中にこれを使い分けるというのが非常に面倒らしいです。 料理をしない男には実感として判りづらいことですが。 またフィルター交換時に、流し台の下の荷物を出さないといけない。男からしたら、たまに整理になって良いんじゃないとか思いますけど、女性はいやみたいですね。 シャワー浄水器 最近増えてきました。 「塩素について」のページの内容が業界でもユーザーでも広く知れ渡ってきて、かなり売れているようです。 本体価格10,000円〜15,000円程度。 フィルター4,000円前後 フィルターは6ヶ月もつというのが一般的ですが、1日85リットルの計算です。 しかも0.4PPMになるまでということですが、0.4PPMというと塩素臭が感じられる濃度です。 飲み水と同じレベルの0.1PPM以下を保持できるのは1/4の1.5ヶ月でしょう。 実際には1回の入浴で使うシャワーの湯量は一人で150〜200リットルは使います。(自分で試してみました) シャワーの吐出量は15〜17リットル/分程度です。 シャンプーして流し、リンスして流し、体を洗って流し、10分〜15分はシャワーを出しているでしょう。 とすると、現実には6週間? しかも4人家族なら10日しかもたない?! こんなのは計算上の話だろうと思いますか。実はH13.5.18に訪問したお客様宅で、ダ〇〇ンのレンタルシャワー浄水器がついていました。 4週間に一度フィルター交換するタイプです。 効果があるのかどうなのか疑問をお持ちでしたので早速いつものように塩素チェックをしてみました。 結果は塩素反応が出ました。 このお宅の水道水の半分くらいの濃度。 2週間前にフィルター交換したそうです。 お客様がっかり。 もしかしたら初めから塩素が取りきれてないの? という疑問も持ち始めました。 でもこれがシャワー浄水器の現実です。 この様子だと、1週間ごとにフィルター交換しないとダメという感じです。 そうすると、フィルター代金800円×52週間=41,600円/年。 とんでもなく高い!! このお宅はアルカリイオン整水器も使ってらして、このメンテナンスが25,000円/年。 合計すると、66,000円/年になります。 元栓直結型 ここ10年位で出てきた水道管に直結して、家中の全ての蛇口から出る水とお湯を浄水するタイプです。 価格は本体200,000円〜1,500,000円とかなり開きがあります。 水道メータ直後に付けますので、工事費が大体40,000円〜70,000円かかります。 フィルターは、20,000円前後〜50,000円程度で、複数本フィルターがついているタイプと、1本だけのタイプがあります。 蛇口直結型、卓上型、アンダーシンク型の欠点を全て解決した浄水器です。 自分の家に浄水場を持っているようなものです。 欠点は、長所の裏返しになりますが、水圧を落とさないようにする関係で、あまり浄水性能を上げられないと言うところがあります。 あくまでも生活水としての性能です。それでも十分な浄水能力ですが農薬は除去できません。 ですから井戸水にはお勧めできません。 もし元栓直結型で、卓上型と争うような浄水性能をうたい文句にする商品が有ったら、間違いなく水圧が低下するでしょう。 また、取付けた場所から蛇口までの間の水道管の汚れが取付後1ヶ月位は出てくるということです。 元栓直結型の場合、大体水道管がきれいになるということをうたい文句にしています。 ですから、現在何らかの浄水器を使っていて、元栓直結型に買い換えようとする人は、元栓直結型をつけた後も1ヶ月位は現在の浄水器を使い続けた方が安心です。 良くある質問で、元栓で塩素を抜いたら、蛇口までの間の水道管で雑菌が繁殖するんじゃないの?というのがあります。 他のホームページでも堂々とこのようなことを書いていて、だから元栓直結型はだめですよ といっています。 元栓直結型浄水器を知らない人の書いた内容です。 塩素殺菌されて雑菌がいなくなった水から塩素を抜いて、水道管という密閉空間内で雑菌がどこから入ってくるのでしょう。 自然に湧いて来るわけもないし。 塩素入り水道水に菌が死なないで残っていた場合はこのようなことも起きる可能性があります。 日本の水道水にはこれでもかという位たっぷりの塩素が入っています。 金魚や熱帯魚も生きられないくらいの塩素が。 戸建て住宅ではこんなことはまずないでしょう。 貯水槽のあるマンションでは可能性があります。 貯水槽の水は空気に触れて、異物も混入しやすくなっています。 でも大体の元栓直結型浄水器は抗菌フィルターを使っているはずです。 菌が混入した場合、抗菌フィルターなら1時間程度で菌が死滅してしまいますので、繁殖することはありません。 でも瞬間的に死滅してしまうわけではありません。それほどの抗菌能力があるほうが怖いですから。 あくまでも流れ込んで来た菌が繁殖しない程度の抗菌能力です。 元栓直結型浄水器の濾過能力(濾材の微細な穴の大きさ)は、1ミクロン〜10ミクロン程度です。 当然濾過能力が高い方が良いのですが、1ミクロンでも大腸菌の小さなものは通過してしまいます。 クリプトスポリジウム等の原虫類は大丈夫です。 塩素殺菌されている水道水なら問題ないのですが、井戸水では使えません。 もっと濾過能力を高くすればいいじゃないかと思うかもしれませんが、そうすると水圧が低下し、元栓直結型浄水器としては使い物になりません。 濾過能力の高い卓上型浄水器(1分間に6〜7リットルの流量)を元栓に付けるようなものです。 浄水器ドットコム超特別企画の「パーフェクト浄水システム」(次ページで紹介)なら全ての問題を解決できます。 私の家でも卓上型から元栓直結型にしました。 良かったのは、一度壊れかけたガス給湯器がよみがえったことです。 ガス給湯機内の配管に汚れが溜まり、点火不良を起こしていたのですが、元栓直結浄水器を付けたら治ってしまいました。 ガス給湯器内の汚れも取ってくれたのです。 何よりも家中の水とお湯がが安心して使えます。 浴槽のお湯、 非常に柔らかくて軽くて感動します。 シャワー、 髪しっとりつやつや、肌すべすべです。 付けたお客様から、冬に乾燥肌にならずに済んだという話もたくさん聞きます。 洗面所、 洗顔、歯磨きが安心で、顔を洗った後肌がつっぱりません。(石鹸にもよりますが) 台所、 洗い物をしても手あれが少ない。 野菜やお米も大量の浄水で洗えて、ビタミンを失わない。 塩素入りの水道水で野菜を洗うと半分以上のビタミンが破壊されてしまうことはご存知でしたか。 トイレ、 直接粘膜にあたるシャワートイレも安心して使える。 最近女性でシャワートイレによる塩素の害が増えているようですね。 アトピー等の肌に関するトラブルをお持ちの方には最適です。 アルカリイオン水のように毎日大量の水(1日2リットル以上)を飲まなくても普通に生活しているだけでかなりの効果が出てきます。 まず肌が乾燥しないので痒みが消えてくる。 痒くないので掻かない。 肌がきれいになる。 でもこの肌がきれいになることとアトピー体質が治ることとは別のようです。 別途体質改善は必要です。 このタイプでの注意点は水圧の低下です。 私の工事業者仲間からもよくこんな話を聞きます。 あるメーカの元栓直結浄水器の設置依頼を受けて設置したら水圧が落ちて、はずしてくれといわれたが、設置しないとお金がもらえないのでそのまま帰ってきた。 今度は別のお客様のところで設置前に、水圧が落ちますと説明したらメーカから怒られた。 工事業者、特にメンテナンスもやっている工事業者(弊社もそうです)は良く知っています。 どのくらい水圧が落ちるかは商品によってずいぶん違います。 フィルター構造の差です。 フィルターは大体円筒形ですが、水がこの円筒の下から入って上に抜けるあるいは逆に上から入って下に抜ける構造のフィルターは水圧が落ちやすい。 水にとって障害物のある区間が長いですから。 円筒の円周面から水が入り中心部分から抜けていく構造のフィルターは水圧が落ちにくい。 距離ではなく面積の大きさで性能を上げている。 複数本フィルタータイプは水圧が落ちやすい。 あたりまえですよね。 お試しがあるのであればお試しで付けてみるのが一番です。 でも買う気もないのにお試しをするのは業者に失礼ですのでおやめください。 「塩素について」や「恐怖のレポート」のページでの塩素の害を食い止められるのは元栓直結浄水器しかありません。 今浄水器を買おうとしているのなら絶対元栓直結タイプです。 ただこのタイプは店頭ではほとんど売っていません。 よくうちのマンションは元から浄水されているという話を聞きますが、ほとんどの場合浄水されていません。 このページの最後にも書いてありますが、活水器がついているのを浄水器がついていると思い込んでいる人がほとんどです。 この勘違いは危険です。 浄水器がついていると思い込んで、自分で浄水器を付けないでいると、貯水槽に異物が混入している場合、全くの無防備になります。 「マンションの水」を見てください。 あなたはこの貯水槽の水をコップで汲んで飲む勇気がありますか。 この状況は他人事ではなく、あなたのマンションも同じです。 アルカリイオン整水器 今まで2回ほどブームがありました。 健康にいい水ができる、アトピーが治る、糖尿が治ると言われて買った人も多いのではないでしょうか。 何を隠そう私のお客様のうち、300件程度はアルカリイオン整水器のお客様なのです。 アルカリイオン整水器で創られる水は、電位がマイナス150〜300ミリボルト(水道水はプラス100〜500ミリボルト)、phが8〜9.5のアルカリ性(水道水は中性の7.0程度)、クラスター(水の分子構造の大きさのことですが、現在クラスター理論はクラスターの計測方法がないということで否定されています))が小さい、体に吸収されやすいイオン化されたカルシウムを大量に含んでいる水です。 もちろん飲めば健康によいのは嘘ではありません。 医学的にも臨床データがあり、国際的な学会もあるほどです。 でもこの水でアトピーや糖尿が治った人はほとんどいません。 なぜか、答えは簡単、1日2リットルの水を飲まない(飲めない)からです。 このアルカリイオン水で病気を治そうとすると、1日2〜5リットルの水を飲まなくてはいけません。 理想的には体重の10%と言われています。 そんなに飲めますか。 なにビールなら?私もそうです(^^ゞ いくら薬効のある水でも飲まなければ効果が出ません。 お茶やコーヒーではダメなんです。 水です水なんです。 しかも汲み置きした水ではなく、アルカリイオン整水器で創ったばかりの水です。 時間がたつと急速に効果が下がります。 決してメーカや販売店が体に良いとかの嘘を言っているわけではなく、使い方が悪いのです。 あるいは使い切れないのです。 あ、ダメなメーカもあります。 アルカリイオン整水器がついていたので、phを計ってあげたら8程度しか出ない。 おかしいなと思って原水を調べたら、原水もph8。 全然アルカリになってないじゃない。 この原因は二つあります。 まず、新品でこの程度のphしか出ない場合、これは製品の性能が低すぎる。 こういうメーカもあります。 安物に多い。 次に、電解槽にカルシウムが付着して性能が出ない場合。 実はこれが一番多い。 アルカリイオン整水器は浄水カートリッジで水を浄水した後、+と−の電極の間に水を通します。 電極の間には隔膜(電解膜)と言うものがあります。 この時+イオンを持った成分(カルシウムやマグネシウム)が−電極側に引き寄せられます。 この水がアルカリイオン水となって出てきます。 逆に−イオンを持った成分(鉄など)が+電極側に引き寄せられます。 この水が酸性イオン水となって出てきます。酸性イオン水側には次亜塩素が発生します。これが殺菌力を持ちます。 −電極側に引き寄せられたカルシウムは電極や隔膜に付着します。 このカルシウムが溜まることにより徐々に電気分解能力が低下します。 これを防止するために逆電洗浄といって+の電極に−の電気を、−の電極に+の電気を流して付着したカルシウムを剥離させる機能が付いています。でもこの機能だけではカルシウムは落としきれません。 逆電洗浄機能が弱い機種は1年間で電気分解機能がかなり落ちてしまいます。 アルカリイオン水を毎日大量に飲んでいるのにアトピー等の症状が良くならないという方は、本体に付属の(なければ薬局で購入)ph(ペーハー)試薬で、一度調べてみた方が良いですよ。 濃い青(群青色というかやや紫が入ったような色)ならph9位ですからOKです。 緑っぽい場合や水色(空色)はほぼ中性なのでダメ。 逆に完全に紫になるようだとph10近いので、水が生臭くなります。 電解レベルを1段下げて使った方が良いですね。 旧オムコ、グランツ、コロナの製品のように塩酸による内部洗浄で、付着したカルシウムを洗い流せる機種なら私のような技術者に来てもらって薬液洗浄メンテナンスしてもらえば性能はある程度復活します。 それができない機種ならメーカに送ってメンテナンスしてもらうしかありません。 4〜5万円程度かかります。 薬液洗浄でも完全にはカルシウムを落としきれませんので、アルカリイオン整水器の寿命は10年程度です。 アルカリイオン整水器も卓上型なら前述の卓上型浄水器と同じ欠点(切替コックの問題)があります。 アルカリイオン整水器特有としては分岐栓の詰まりがあります。 アルカリイオン水のカルシウムは分岐栓にも付着するのでこの故障も良くあります。 分岐栓は消耗品だと思ってください。 もうひとつ特有の問題は、カートリッジを交換して、分岐栓も交換したのに、アルカリイオン水から塩素反応が出る場合があることです。 これは、アルカリイオン整水器内部の電解槽の隔膜に穴があいて、アルカリイオン水に酸性イオン水が混ざってしまうことによる現象です。電解槽の交換になります。結構高いですよ。 アルカリイオン水を作るのと同時に酸性イオン水もできますが、99%のお客様は捨て水になっています。 酸性イオン水には収斂(しゅうれん)作用といってものを引き締める効果があります。 だから顔を洗うと良いとか肌に良いとか言うわけです。 でもほとんど使われることはありません。 最初だけです。 この酸性イオン水に塩素試薬を入れると塩素反応が出ます。 このことを悪用して浄水器業者が「今お使いのアルカリイオン整水器はもうだめですよ。 塩素反応が出ますから。 こちらの浄水器に買い換えてください。」といって買い換えを勧める悪質な業者もいます。 酸性イオン水の収斂作用とは逆にアルカリイオン水にはものを柔らかくする膨潤(ぼうじゅん)作用があります。 だから料理に使うと素材の味をよく引き出します。 浄水器には真似のできない分野です。 だから飲食店に多いんですね。 いずれにしてもアルカリイオン整水器を買う場合は、水の性質と使用法をよく理解してからでないとただの浄水器になってしまいます。 システム販売や訪問販売で購入されたお客様はほとんど説明を受けていません。 テレビでも取り上げられた、「健康に良い水が作れる浄水器」というだけで買ってしまったお客様がほとんどです。 まあ私の知っている限りではアルカリイオン整水器を使いこなしているお客様は皆無です。 弊社のアルカリイオン整水器のお客様は300人程度いらっしゃいます。 逆浸透膜浄水器 アメリカのNASAが開発した浄水器ということで、出始めの頃は卓上型で30万円位しました。 今はだいぶ安いですけど。 売り方にかなり問題がありましたね。 水道水を入れたコップの中にアルミと鉄の電極棒を入れて電気を通すと、みるみるうちにドロドロとした気持ちの悪いものが出てきて、それを指してこんなに汚い水を飲んでると死にますよ。 なんていうもんだから結構買っちゃった人もいましたね。 でもあれは実演の結果、ドロドロの内容をきちんと説明しないで病気になるとか死ぬとか言ったら詐欺商法そのものですね。 アルミと鉄の2種類の電極に電気を通すことによって電解質成分(カルシウムやマグネシウム等のミネラル)を色分けして出しているんだから、汚い水じゃないんですよね。 一番汚く見える緑色のドロドロはカルシウムなんですから。 もちろん青い色で農薬が検出されることもあるんだけど、いずれにしても売り方に問題ありです。 浄水システムそのものは、ほとんどの有害物質を取除けるので確かに安全な水ができます。 でも有用なミネラルまで取除いてしまうので、水の味としてはスカスカした味になってしまいます。 味については好みなので、この水がおいしいと言う人もいますので。 最近はこのことを解決するため、浄水した後にミネラルを添加するタイプの逆浸透膜浄水器もありますが。 実は私も何台か売りました。 その中の一人のお客様で浄水した水がph5.0の酸性になり、保健所で飲料水不適合の結果になったお客様がいました。 原水は中性の大腸菌が入った地下水(だから逆浸透膜をお薦めした)です。 はっきりとした原因は解明できなかったのですが、おそらくカルシウム等のアルカリ性ミネラルを取除いたので酸性になったのだろうということでした。 困った私はこの逆浸透膜浄水器を当時販売していたシーガルフォーに替えました。 その後一切問題無です。 他のお客様でも結構酸性になっていることを確認しました。 酸性の水は健康に良くない(根拠はありません)と思うのですが。 そもそも逆浸透膜浄水器は非常に細かい穴を持った膜に水を押し付けてしみ出させる方式なので、長時間かけて少しの水しかできないという特徴があります。 ですからできた水を直接使わない(使えない)で、タンクに貯めて使います。このタンクが大きくて、非常に邪魔です。 家庭用なら8〜10リットルのタンクです。 この容量のタンクでは2〜3分使うと水がなくなってしまいます。 また長時間かけて水を作ります。 これではお米も研げません。飲み水、お茶、コーヒー程度です。それにしては高い。 逆浸透膜浄水器も卓上型とアンダーシンク型がありますがアンダーシンク型だと、流し台の下の扉1枚分を占有します。 ここから追い出されたなべ釜の置き場所を探さなければなりません。 卓上型のタンクに日があたると内部に藻のようなものが付着します。 マンションの給水タンクと同じ?たまに洗浄しないといけません。 活水器 代表的なものが水道管に磁石を挟むタイプです。 やはり30万円程度の金額です。 フィルターがないので、塩素や汚れを取るものではありません。 でも水がおいしくなるといって売っているのです。 一番のうたい文句は、フィルター交換費用がかかりませんということです。 このうたい文句でかなり売上を伸ばしているようです。 買った人は浄水器を買ったと思っている人がほとんどです。 私のお客様でもアトピーが治ると言われて買って、何の効果もないと怒ってる人がいます。 活性化された体に良いおいしい水ができると言って売っていますが、有害物質の入ったままの水が体に良い水といえるでしょうか。 もともとは錆び取り装置です。 私も錆び取り装置としては売っています。 味が良くなる? 活性化されたクラスター(前述)の小さい水になりますので、舌の味蕾(ミライ:味を感じる部分)に入り込みやすいので、塩素や汚れが入っていてもおいしく感じるかもしれません。 蛇口のパイプに挟み込む簡単タイプもあり、40,000円程度ですが、いずれにしても浄水器ではありません。 不思議なのは、この活水器を付けると蛇口先端付けの浄水器のフィルターが詰まらなくなることです。 磁石で水道管を挟むだけなので汚れを取るわけではないのにと思うのですが、・・・ 最初は疑問でした。 でも判りました。 磁石の活水器を通すと水の中の色々な成分(汚れも)が圧縮されるのだそうです。 つまり、蛇口に付けた浄水器のフィルターを汚れが素通りしてしまうということです。!?なんかコワイ。 活水器の水は体に良く吸収されるということなのですが、この圧縮された汚れ(フィルターも通すほど小さい)も同時に体に吸収されるのでしょうね。 活水器をつけた場合は、マルチピュアみたいな高性能浄水器(濾過能力0.2ミクロン)をつけたほうが良いですね。 水道管直結で、セラミックを使ったタイプもあります。フィルターがあるのにフィルター交換不要といっています。 浄水器のフィルターは、吸着(大部分は活性炭で塩素を取る)とろ過の機能で水を浄水しますが、この浄水性能が良いほど早く目詰まりします。 フィルター交換不要ということは目詰まりしないフィルターということです。 目詰まりしないということは汚れを取らないつまり浄水しないということです。 活水器は本当に今急激に売上を伸ばしており、その理由がフィルター交換しなくて良いというところにお客様が惹かれるようです。 ここにかかれている知識をもっていればこんな現象は起きないのに。 あなたはもう大丈夫ですね。 いかがでしたか。あなたにとって有意義な内容でしたか。 このページを見て買おうと思う浄水器のタイプは決まりましたか。 全てはあなたの判断です。 決定するためのできる限りの情報は提供したつもりです。 このページでは元栓直結型が一番良いと主張していますが、価格の問題や、考え方(飲み水さえおいしくなればよい等)が様々なのはよく理解しております。 現に弊社ホームページでもソリューヴだけが売れているわけではなく、マルチピュアも良く売れています。 上記の事を念頭に置いた上で、納得できる浄水器をお買い求めください。 弊社では上記経験に基づき、またお客様の条件も加味してこれなら自信をもってお薦めできるという商品を取り揃えてお待ちしております。 。 |